2020.08.04| つくばトレイルガーディアンズ
筑波山の登山道の見守り&メンテナンス活動などを行う団体「つくばトレイルガーディアンズ」では、1ヶ月に1度のペースで筑波山での活動を行っています。7月の活動は、「おたつ石コース」のクリーンハイク。登山道をごみ拾いしながら、楽しく歩いてきました。
コロナ禍でどこも大変な状況下。つくばトレイルガーディアンズでも、筑波山での活動をしばらく自粛していました。
そんななか、6月には南アルプスマウンテンバイク愛好会の活動内容を、オンライン勉強会として拝聴する機会も。山梨県南アルプス市にある櫛形山を拠点に、地域との共同コミュニティを形成し、地域に貢献するそのあり方に、メンバー一同感銘を受けました。
そこでまず地域の声を聞くことから始め、遠足で多くの子どもたちが訪れる「おたつ石コース」のクリーンハイクから、筑波山での活動を再開することに。
南アルプスマウンテンバイク同好会HP
https://www.minamialpsmtb.com
つくばトレイルガーディアンズのページもようやくできました!
https://mount-tsukuba.com/tsukuba-trail-guardians
おたつ石コースは女体山頂へと続く、筑波山で最も人気の高いコースの一つ。ゴミを拾いながら、危険箇所を探していきます。やっぱり筑波山に来ると気持ちがいいですね。会話も弾み、メンバーも自然と笑顔になります。
登山道沿いの大きなアカガシの手前、トレイル全体がぬかるみになり土が流れてしまっています。つくば市の環境政策課に連絡をとり、土を盛る提案をあげさせていただきます。
梅雨時期は筑波山全体の湿度も高いせいか、登山道にガマの姿が!!
このニホンヒキガエルは、筑波山では「四六のガマ」と呼ばれ、筑波山を象徴する生き物としても有名です。前足が4本、後ろ足が6本に見えることからその名が付きました。
初めて目撃しましたが、おとなしくてかわいい生き物ですね〜
筑波山での出会いに一喜一憂する。なんだか筑波山JOURNALを始めたばかりの頃を思い出しました。
何やら違和感を感じたメンバーの1人が声をあげました。
「あたり一帯の笹(ササ)が全部枯れてる!!」
まさか除草剤のはずはないし、そもそも笹だけがすべて枯れているのは何故!?
後日、NPO法人つくば環境フォーラム代表の田中ひとみさんに伺うと、「自然現象」という答えが返ってきました。笹には、数十年に一度花が咲いてそのあとに枯れる自然のサイクルがあるそう。広範囲に枯れているのは、地下で繋がっている同じ個体だから、なのだそうです。ちなみに男体山でも数年前に同じ現象が起きていたそうで…。
かなり珍しい光景に遭遇したようです。いつもは青々とした笹が印象的な場所だけに、ある種異様な光景でしたが、自然現象ということでひと安心。
筑波山の生き字引ともいえる田中さんが代表を務める「NPO法人つくば環境フォーラム」は、筑波山やその山麓をフィールドとして、自然保護活動や森林調査のほか、一般の方を対象にしたさまざまなイベントも企画・運営されています。過去には茨城県自然博物館とともに、3年がかりで筑波山のブナ全木の個体調査も行われたことも!(すごすぎる…!)
Mount Tsukubaでも、環境フォーラムさんが企画運営されている「筑波山麓自然学校」という親子で参加できるイベントを取材させていただいたことがありました(記事はこちら)。この他にも、毎月さまざまなイベントを行っていらっしゃいます。気になる方はホームページをぜひチェック!
NPO法人つくば環境フォーラムHP
https://tef298.sakura.ne.jp
おたつ石コースのクリーンハイクを終えて、集めたゴミはつくば市が運営するクリーンセンターへ。ボランティアの場合、事前に連絡をしておくと無料でゴミを引き取ってもらうことができます。
クリーンセンター
https://www.city.tsukuba.lg.jp/shisetsu/shiminseikatsu/1002799.html
この日のミーティングは「神田屋」をお借りしました。
創業は江戸時代にまで遡る、筑波山の老舗。つくば茜鶏を使用したメニューが大人気です。
美味しい食事をいただいた後は、今後の活動内容を話し合います。
神田屋HP
http://kandaya.info/index.html
筑波山で活動を続けていくうちに、仲間や協力してくださる方との出会いが少しずつ増えています。筑波山を愛する人たちと連携を取りながら、みんなの筑波山を盛り上げていくことが改めて大切だと思うこの頃です。
筑波山がきれいで魅力的になれば、また多くの人が訪れてくれる。そして地元の方々も訪れる人の活気に後押しされる。
つくばトレイルガーディアンズも、明日のために今日できることを頑張っていこうと思います。
文/合田裕基(TURBAN)