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茨城県 筑波山で登山・ハイキング/コース&観光ガイド

Journal筑波山ジャーナル

2019.05.22| 薬王院コース

COURSE REVIEW
筑波山「薬王院コース」- 木漏れ日が気持ちいい筑波山随一のロングトレイル

筑波山の北西側、桜川市のつくし湖近くの登山口から登り始める隠れた人気コース「薬王院コース」。筑波山随一のロングトレイルは、初夏の木漏れ日が気持ちよく映える健脚向けのコースです。人通りがそれほど多くないので、トレイルランナーにも人気です。

<COURSE DATA>
Trail5
薬王院コース Yakuo-in Trail

区間:つくし湖〜筑波山自然研究路
距離: 3.7km
所要時間:Up 130min / Down 105min

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筑波山の北西側からスタートする「薬王院コース」。
筑波山の登山コースでは最も距離が長いトレイルになります。

前半は緩やかで気持ちの良い森林浴を楽しめます。後半は木の階段道が続く健脚者向けです。自然の中でのエクササイズや、じっくり登山を楽しみたい方にオススメのコースです。

Mount Tsukuba Trail Map(筑波山登山地図)は、こちらからダウンロード可能です

 

景観の良いつくし湖からのスタート。つくし湖は霞ヶ浦用水の人造湖(ダム)です。風のない日の湖面は鏡のようで綺麗。

つくし湖側にTrail Mapにも記載している駐車場(44台)があります。駐車場内にはお手洗いも完備。

トレイル入り口は2箇所。どちらから入っても、すぐに1つに繋がります。

2つの入り口から入り、合流してすぐに展望台が見えてきます。

途中、石畳の道を経て、薬王院へ向かいます。

舗装路に出ると駐車場が3つあります。上の写真にある3番の駐車場が登山者用です。ここからスタートする登山者も多く見られます。つくし湖からここまで約30分。
※駐車場1と2は参拝者用の駐車場ですので、登山の方の駐車はご遠慮ください。

薬王院の門前を過ぎて、進行方向左、またトレイルに入ります。大きな看板が目印。

入るとすぐに杉林とシダ植物が目立ちます。このコースは眺望を望めない代わりに、晴天でも強い日差しがあたりません。自然の気持ちよさを味わえる、心地良いトレイルです。

しばらく進むと、茨城県指定文化財天然記念物であるスダジイの群生地。この辺りから広葉樹林が広がり、木漏れ日の中を気持ち良く歩けます。

水分を摂って、無理せず一休みしながら歩いてください。邪魔にならないところであれば腰を下ろしても大丈夫。森林浴を楽しみながらリフレッシュ。

一度、車道(鬼ヶ作林道)に出ます。この先もトレイルは続きます。

しばらく進むと、木の階段が現れます。ここからは傾斜がきつく、階段道が続くので健脚者向け。700段以上あるので、不安を感じる方は引き返すのも1つの手です。
エクササイズをしたい方にはこのトレイルは最適。トレイルランニングの方もよく見られます。

次第にジグザグの階段になります。一息つきながら、登山者同士の励ましあいも聞こえてくる頃です。

脇に杉林が見えてきたら、階段道もあと少し。

階段を登りきった辺り、大きめの杉を目印に進行方向左にそれれば、知る人ぞ知る第3の頂「坊主山」に向かいます。

急な傾斜は終わり、平坦な道がしばらく続きます。春にはヤマザクラ、初夏にはヤマツツジが楽しめます。

この看板が見えたら薬王院コースはおしまいです。薬王院の駐車場からここまで、約105分。ここから筑波山自然研究路に入ります。進行方向左に行けば、御幸ヶ原へ。右へ行けば、男体山の山頂へ向かいます。筑波山自然研究路は周回コースなので、御幸ヶ原で休憩をして山頂を目指すもよし、まだ元気であればそのまま山頂を目指すこともできます。

登山と一口に言っても、シェイプアップを目的とした女性組がいたり、健康促進のために登るご夫婦がいたり、トレイルランの大会に出るために練習する男性や、団体行動は向かないと気ままに1人で登る方もいらっしゃいました。

私も取材を目的としながらも、自然の中で汗をかくことで終始爽快な気分で楽しむことができました。一歩ずつ登れば、こんな綺麗な眺めが見られるんだと再確認。
思い思いの楽しみ方に触れて、気さくな会話を楽しむ。こんな時間が心地よくて、身体は疲れたけど気持ちがほぐれました。

次はどのトレイルにしようか。今から楽しみです。

写真・文/合田裕基(TURBAN)

 

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