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茨城県 筑波山で登山・ハイキング/コース&観光ガイド

Journal筑波山ジャーナル

2019.08.16| Sanpo,Flower,Nature,WalkTalk

WALK,TALK #09
青青茂る。7月頭頃の筑波山の植物たち。

梅雨が長引いた令和元年。その恩恵を受けた植物は、たっぷりと水分補給していました。

少し前になりますが、今回は、7月頭頃にキャンプ場コースと女体山頂付近、そして鬼ヶ作林道に咲いていた花々をご紹介していきます。今頃はまた別の風景が広がっていますが、ほんのひと月前に思いを馳せて…。

 

ウマノアシガタ

名前の由来は葉が馬の足形に似ていることらしいのだが、それほど似ていない。鳥の足形の方が似ていて、鳥と馬の字を間違えて記したいう説もあるが、鳥の足形に似ているとも言い難い。いい加減にしろ。

 

ウツボグサ

花の部分は花穂と呼ばれ、稲穂のような形で咲くウツボクサ。花言葉は協調性。私は協調性が足りないから、忘れないようデスクトップにしようかな。

 

アカショウマ

地下には太い根茎があり、株を形成しているアカショウマ。変異が大きい品種でもあり、多くの変種が発見され、今後の分類が検討されている。あなたにもアカショウマの変種の名付け親になるチャンスがあります。

 

 

アカショウマの蕾

アカショウマの花が咲く前の状態。蜘蛛の巣に付いた露もあいまって、とてもきれい。意図しない自然の造形は心を和ませてくれます。

 

オオナルコユリの葉 

6月に花が咲いていたオオナルコユリの葉がありました。葉だけでも存在感があります。

 

オオナルコユリの実 

覗き込むと花はすでに散っていましたが、実がなっていました。筑波山のシンボルの一つとして、来年も花を咲かせる姿を楽しみにしてます。

 

ヒヨドリバナ 

ヒヨドリが山からおりてきて鳴く頃に開花することから、この名前になったと言われています。花よりも蕾が美しいと評判。写真は蕾の状態。

 

シモツケ 

初夏に紅色の花をたくさんつけるシモツケ。長期間にわたって花が咲き、見る人を楽しませてくれる。花言葉は「いつもあなたを待ってます」。おもてなし精神がすごい。

 

ランタナ 

小さな花が丸く集まっていて可愛らしいランタナ。花の色が変わることから「シチヘンゲ」の別名を持つ。その性質やビジュアルは、花火のようですね。

 

キンレイカ 

漢字で書くと「金鈴花」。金の鈴に見えると名付けた人は、ロマンチストなのか、視力が悪かったのか。

 

トチバニンジン 

根茎が竹節人参と呼ばれる生薬になる。かの有名な高麗人参と比べて、新陳代謝機能は劣るけれど、解熱や痰を取り除く作用は優れているのだそうです。また体を温める機能を持った生薬としても重宝されているとのこと。筑波山にもこんな植物が生えてるんですね。

 

実をつけたマムシグサ 

マムシグサには毒性があります。特に球根の毒性は強く、誤って口にした場合、死に至る可能性もあるのでご注意を。球根を誤って口にするシュチュエーションとして、流しそうめんパーティーの最中に薬味の生姜が欲しくなって、偶然掘り起こされたマムシグサの球根を生姜と勘違いしたうっかりものが刻んでいれるくらいのことがなければ口にしないと思いますが。

 

オカトラノオ 

白い小さな花が下から順に開花します。なので写真のように下から順に散っていきます。その姿は虎の尾のようであり、丘陵によく見られるのでオカがついたそうです。

 

オオバギボウシ

オオバギボウシの若葉は山菜のウルイとして食べられています。ウルイとよく似たバイケイソウは毒草です。確証のない場合は大変危険ですのでご注意を。ともかく迷ったら食べないこと!!

 

ミヤマシキミの実 

春に花を咲かせる山野草。その姿もチャーミングなので、春にキャンプ場コースに行くことはマストである。ちなみに花が散った状態の植物から、その名前を探すことは難易度が高い。誰か監修していただけませんか…(切実)

 

リョウブ 

樹皮が剥げ落ちた後は茶褐色で滑らか。そのため別名を「サルスベリ」とも呼ばれる。若葉は山菜としても食べることができる。

 

チダケサシ 

乳茸を採ったら、この茎に刺して持ち帰ったことからチダケサシの名前が付いた。茎は細くても強度がある。まさか花が、キノコありきの名前とは…

 

……それではまた、筑波山で!

写真・文/合田裕基(TURBAN)


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