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茨城県 筑波山で登山・ハイキング/コース&観光ガイド

Journal筑波山ジャーナル

2019.11.15| 筑波山神社


筑波山で植樹体験! 森の大切さを体感できる一日を、ちょっとだけレポート

去る10月27日(日)に、第15回筑波山水源の森づくり「改元記念植樹祭」参加させていただきました。はじめての植樹体験レポートです!

11月頭に開催された御座替祭や山麓秋まつり、そしてもみじ祭りが現在開催中など、イベントがいっぱいの秋の筑波山! 気候がいい今は登山客もいっぱいで、大賑わいの筑波山です。

そんな秋の筑波山で、10月27日(日)に行われたのが「第15回筑波山水源の森づくり 改元記念植樹祭」。
筑波山を中心として、森づくりと自然教育(森育)に取り組んでいる「NPO法人地球の緑を育てる会(AGF)」が主催(共催:筑波山神社)の毎年恒例の植樹イベント。例年春に開催される春に開催される植樹祭ですが、今年は改元を記念し天皇陛下の即位の礼などにあわせて、秋の開催となったそうです。

いつもは登山でお世話になっている筑波山に、自分の手で苗木を植える日が来るなんて……感無量です!

 

集合は筑波山神社。今年で15回目を迎える植樹祭ですが、なんと毎年約350人もの方々が参加しているそうです。筑波山に貢献することができる、素晴らしいイベントです。

 

「NPO法人地球の緑を育てる会」理事長の石村章子さん

イベント前、主催の「NPO法人地球の緑を育てる会」理事長の石村章子(イシムラアヤコ)さんが、その活動の意義を語ってくださいました。

「森づくりというのは、自然に任せてやっていくと途方もない時間がかかります。そこで人間が自然に沿うかたちで手を入れていくことで、少しずつですが原型に近い森づくりが可能です。日本の原型の森と言えば“鎮守の森”。神社を取り囲む森こそ、日本の古来の風景です。

誰かがやれば、少しずつでもかたちになっていく。豊かな森を残してあげたい。そう思い活動を始めました。

筑波山は神社の存在や文化も素晴らしいところ。こうして毎年、筑波山で活動させていただけていることは、とてもありがたいことです」

また、筑波山は周辺地域の大きな水資源となる、霞ヶ浦を形成するための大きな存在であるそうです。

「水は森で作られる」という言葉は実際にその通りで、普段の生活ではなかなか思い巡らすことができない事実に、大きな敬意が生まれます。

今回植樹される植物は12種類。

森をつくるためには、その土地にあった木を植えることがとても大切。そのため筑波山の植生に適した植物が選ばれているそうです。こうしてできていく森は、根が深く、防災機能にも優れているそう。

筑波山神社を出発! 白雲橋を通って、白雲橋コース入口の鳥居をくぐっていきます。

しばらく登って行くと、改元記念植樹祭入口の案内看板が! 手作りの雰囲気がなんともかわいらしいです。

目的地に到着すると、各々苗木を準備して、それぞれの持ち場へ。

地球の緑を育てる会の方が、植樹方法と手順を教えてくださいます。ちなみに植樹場所は、育てる会のみなさまが前日までかけて耕しておいてくださったそうです。

家族で参加されている方もいます。大きくなっていく木々と子供の成長。またみんなで筑波山に来ることが楽しみになりますね。

植樹スタート! 約400人の方がいっせいに苗木を植えていきます。

1㎡あたり、3本の苗木を植えるのが最適とのこと。木同士の競争があった方が、成長にもいいそうです。人間にも当てはまる話。

今回の植樹会に誘ってくださった、筑波山神社氏子青年会副会長の水書さん。毎年の恒例行事なので、実にテキパキと植えていかれます。

筑波山神社宮司代務者の矢島さんの姿も。いつもの装束とはひと味違う、作業服姿が新鮮です。

筑波山自体が御神体となっているため、植樹している場所もそうなのですが、筑波山の南側全体が神社の境内になります。改めて、すごいことですね。

苗木を植えた後は、マルチングといって木の枝を苗木の周りに被せていきます。寒い冬に備えて、服を着せてあげるような効果があるそうです。

専門家の方が最終チェックをして、整えていきます。せっかくの命です。最後まできっちりと仕上げていきます。

植樹を終えたたあとは充実感でいっぱい! 自然の成り立ちが理解できたうえ、なんだか少しいいことをしたような、うれしい気分に。

苗木たちよ、先輩木々たちのように、大きくなれよ。

最後は筑波山神社で解散。こうして令和元年に行われた、改元記念植樹祭は無事幕を閉じました。

新しい時代も、気持ちのよい緑に囲まれて、平和で健やかな日々が続きますように。

写真・文/合田裕基(TURBAN)