2019.08.08| Sanpo,Nature,WalkTalk
筑波山神社のある南側と比べて、あまり人通りの多くない北側の登山道。でも!だからこそ! 素敵な魅力がいっぱいあるんです!
南側(つくば市側)がよく知られている筑波山。桜川市側にあたる北側のコースは、公共交通機関が少ないこともあり、春や秋の混雑時期にもそこまで混雑することのない穴場スポットとなっています。
北側コースの代表ともいえる「キャンプ場コース」や「深峰コース」は、南側とはまた違う植生が楽しめ、筑波山の新たな一面に出会うことができますよ!
今回は、そんな筑波山北側コースで見つけたあれこれをご紹介します。
キマダラヒラアシキバチ
キバチの亜種。キバチは針を持っていますが、毒はありません。あくまでも針は産卵菅であり、幼虫が材木を餌にするため、キバチという名前がつきました。
クサギカメムシ
比較的どこにでもいるカメムシですが、注目してほしいのは模様の鮮やかさ。同じクサギカメムシでも筑波山の自然の中で育まれたものは、こんなにくっきりと模様が出るものなんですね。でもやっぱりクサい…。
ウラジロ
撮影時はゼンマイかなと思っていましたが、調べてみると、ウラジロという植物のようです。
シダ植物は毒性のあるものも多いですが、ウラジロもしかり。私たちのよく知るゼンマイやワラビですらアク抜きをしないで食べると中毒症状が起きるんだそうです。
フィールドサイン
歩いていると、イノシシの糞にも時々出会います。比較的、石の上に糞があることが多いように感じます。マーキングなのか、はたまた踏ん張りがきくのか…
このような排泄物、足跡、食べ跡など、野生動物たちが残した痕跡をフィールドサインというそうです。
そう、これらが“ある”ということは、その動物の活動エリアに“いる”ということです。山を歩くときは、そういった人間以外の存在も、忘れないようにしなくてはいけませんね。
筑波高原キャンプ場
筑波山北側には、桜川市が管理する「つくば高原キャンプ場」があります。キャンプ場コースの登山口でもあります。
こちらのキャンプ場は完全予約制で持ち込みテント泊のみですが、1人500円で利用可能(お安い!)。
キャンプファイアやBBQが楽しめるスペースもあり、桜川市側の素敵な眺望も。炊事用の薪も一束500円で購入できます。
男の川
男体山を源に、桜川市側に流れる男の川(おのがわ)。夏には沢遊びにも最適。ばっちり沢ガニも生息していますよ。
超レアなサンショウウオのすみか
きれいに透き通っている男の川の水。「ツクバハコネサンショウウオ」という筑波山地域の固有種も目撃されたことがあるそうです。
茨城県のみに分布する種としては、初めて国内希少野生動植物に指定された激レアさん。一度この目で見てみたい。
山火事用心~火の用心!
筑波山は火気厳禁。火の取り扱いはもちろん所定の場所のみですが、日常でも火を使う際は、その始末までしっかりと! 良い子のみんな、山でも家でも、火の後始末には注意してくれよな!アディオス アミーゴ~!
文/合田裕基(TURBAN)