2019.07.18| Sanpo,Flower,Nature,Insect,WalkTalk
花や昆虫との出会いは、筑波山散策の素敵な楽しみのひとつ。今回は、6月の筑波山歩きで見つけた花と昆虫のひとこと図鑑です。
街で見かけるような草花から、筑波山にしか自生しない固有種まで、季節ごとの花々が、ひとときの出会いを彩ってくれます。
紅葉が有名な筑波山ですが、初夏には混雑もせず、ゆっくりとその自然を楽しむことができます。チャップリンはこう言いました。人生に必要なものは、勇気と想像力と少しのお金。そう、自然に親しむことで、少しのお金(交通費など)があれば筑波山は楽しめます!
それでは、WALK,TALKいってみよう!
Potentilla hebiichigo
通称かと思っていましたが、正式名称。学名でPotentilla hebiichigo。一度聞いたら忘れない名前ですよね。子供の頃に聞いた、ドクダミとかもその類。エッジが効いてるぜ。
ちなみに実は無毒ですが、食べてもおいしくないようです。黄色い花が咲きます。
(撮影地:御幸ヶ原コース)
Trachelospermum asiaticum
ツル植物。日当たりや、栄養状態によってその見た目が結構変わります。写真のテイカカズラはあまり日当たりの良くない場所に咲いていたもの。ドンマイだ。
(撮影地:ケーブルカー宮脇駅付近)
Hypericum patulum
初夏から夏へと移り変わる季節を知らせる花と言われています。博多に咲くキンシバイの場合、おいどんはキンシバイばいという自己紹介になるとかならないとか。
(撮影地:ケーブルカー宮脇駅付近)
Ilex serrata
名前の由来は、ウメに似ていることから。小さな赤い実がとてもかわいい植物で、庭木としてもよく植えられています。雌雄異株の植物なので、果実がつくのは雌木のみ。ということで、写真のこの子は女の子です。
(撮影地:男体山頂付近)
Weigela hortensis
名前の由来は谷などに多く自生していることから。里山にタニウツギの花が咲くと、春が終わり、初夏を告げるという。いとをかし。
(撮影地:御幸ヶ原周辺)
Mazus miquelii
湿り気のある、日当たりの良いところに生える。鷺(サギ)に似ていることからその名が付きました。オレオレムラサキサギゴケ。※その詐欺ではありません。
(撮影地:御幸ヶ原周辺)
Scutellaria brachyspica Nakai et H.Hara
タツナミソウの仲間。近くで見ると、花も茎も葉も、たくさんの産毛が付いています。見た目や細部が赤ちゃんのような花。決して中日ドラゴンズ一筋のOBではありません。
(撮影地:御幸ヶ原周辺)
Erigeron annuus
街でも見かけるヒメジョオンですが、御幸ヶ原ではミツバチがわんさか蜜を仕入れていました。これぞ蜜輸。ミツバチシンジケート。
(撮影地:御幸ヶ原周辺)
Thyris usitata
しばらく観察していると、あまり見慣れない昆虫が登場。マドガと言って、蜂ではなく蛾なんだそうです。毒々しい見た目だけど、蜂のように刺したりしません。
(撮影地:御幸ヶ原周辺)
※最初、カノコガと思っていたのですが、ご指摘があり訂正いたしました。勉強になります。皆さん、どんどんご指摘をお願いいたします!
Stellaria neglecta
春の七草の一つ。ということは七草がゆのメンバーですね。死ぬまでに本物の七草がゆを食べてみたいなぁ。本物は苦そうだなぁ。
(撮影地:御幸ヶ原周辺)
Lonicera japonica
5~7月にかけて咲く白い花は、ジャスミンに似た甘い香りがします。見かけたら鼻を近づけてみてください。
ちなみに、冬場を耐え忍ぶことから別名「忍冬」ともいいます。別名がカッコイイ。
(撮影地:ケーブルカー宮脇駅付近)
Deutzia crenata
枝の中が空洞になっていることから「空木=ウツギ」という名前に。夏には花が落ちて、かわいらしい緑色の実がなります。
幹はとても堅いことから、古くから木釘や楊枝に使われているそうですよ。ポテンシャルが高い。楊枝を見たら筑波山のウツギを思い出してみてください。
(撮影地:筑波高原キャンプ場付近)
ここで紹介しているものは、まだまだ筑波山で出会える自然の一部です。あなたの感覚で、筑波山を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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写真・文/合田裕基(TURBAN)