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茨城県 筑波山で登山・ハイキング/コース&観光ガイド

Journal筑波山ジャーナル

2021.11.02| つくばトレイルガーディアンズ

筑波山登山道レスキューポイント調査レポート【TTG活動記録】

筑波山の登山道整備を行う民間団体「つくばトレイルガーディアンズ」では、10月20日(水)に地元消防署の皆さまと一緒に、筑波山北側の2つのコース「キャンプ場コース」「深峰歩道」のレスキューポイント調査を行いました。

筑波山レスキューポイント調査

秋のハイシーズンを迎え、さらに11月1日(月)に筑波山登山アプリ「Mount Tsukuba」がリリースされ、ますます盛り上がっている筑波山。
つくばトレイルガーディアンズでは、より安全に筑波山登山を楽しんでいただくために、登山道のサイン整備を進めています。

その一環として、去る10月20日(水)に地元消防の皆さまと一緒にレスキューポイントの調査に行ってきました。レスキューポイント調査は、これ以前にも複数回行っていますが、今回の調査では筑波山北側の2つのコース「キャンプ場コース」「深峰歩道」の調査を行いました。

救助活動には横の連携も不可欠なため、筑西広域消防本部管理統制課、同予防課、筑西消防署高度救助隊、桜川消防署、同真壁分署、茨城県防災航空隊と各署から総勢約15名が参加する大がかりな調査となりました。

レスキューポイントと山道サインの大事な関係

筑波山「キャンプ場コース」サイン設置の様子

筑波山「キャンプ場コース」に設置されたサイン

登山道においては目印の役割も果たすサイン。つくばトレイルガーディアンズでは、筑波山全コースでサイン整備を行うにあたって、万が一の時の捜索・救助活動にも貢献できるように考えています。

筑波山の登山コース全10コースには、それぞれ1〜10までのコース番号が設定されています。そのコース番号に加えて、サイン個々に設定した番号の両方をサインに表示し、サイン番号を救助者の位置特定に役立てていくように設計しました。

遭難や怪我等で動けなくなってしまった場合に、最後に通ったサインや近くにあるサインの番号を消防に伝えることで、捜索・救助活動をよりスムーズにできる可能性が高まります。そのためサインは、できる限りレスキューポイントと連動した位置に設置されている方が、目印としての機能を果たしやすくなるとともに、捜索・救助の時間が短縮できそうです。

そこで、レスキューポイントが未設定であった「キャンプ場コース」「深峰歩道」について、消防によるレスキューポイントの設定と、トレイルガーディアンズによるサイン位置の設定を共同で行おう、というのが今回の調査の目的です。

ヘリでの救助が可能なポイントを探して

集合は朝9時20分。「キャンプ場コース」の登山口がある桜川市の筑波高原キャンプ場の駐車場に各メンバーが集まりました。穏やかな天気のもと、約15名の調査メンバーがキャンプ場コースへと入っていきました。

今回のミッションは、ヘリでの救助が可能な、空が開けたポイントを探すことです。キャンプ場コースも深峰歩道も、基本的に登山道の上空は生い茂る木々に覆われています。その中に、空が開けたポイントを設定・確保しておくことで、ヘリによる空からの救助がスムーズになります。

登山道は基本的に車が入っていくことが難しいため、遭難や怪我等の救助にヘリは欠かせません。そのため、上空のヘリから救助隊員や救助のための資機材を下ろせる場所が必要になります。

筑波山レスキューポイント調査

登山道上空の空き具合をチェックする隊員の方々。

筑波山レスキューポイント調査

このぐらい開けていれば、なんとか救助が可能です。

めぼしいスポットがあるたびに、途中何度も立ち止まり、上空の開き具合をチェックしていきます。場所によっては、自然保護と両立を図りながら、必要最小限の伐採も視野に入れて関係機関との検討が改めて行われるそうです。

筑波山レスキューポイント調査

ちなみに「深峰歩道」の場合は、御幸ヶ原への物資搬入や工事車両の車道としても使用されているため、基本的には車両での救助が行われます。

調査後、登山道へのサイン設置を行いました。

キャンプ場コース(上り)、深峰歩道(下り)の調査を終えたあと、つくばトレイルガーディアンズメンバーは、調査結果に基づいてサインを設置するべく、再びキャンプ場コースへ。できあがったばかりの真新しいサインと、ハンマーなどの道具類をザックに入れて目的のポイントへと向かいました。

キャンプ場コース

サインの材質は、環境に配慮した再生プラスチック素材。高強度で耐久性にも優れており、サインに適した材質です。
位置を決めたら、サインと同じ形状の鉄板をハンマーで打ち付け、地面深く穴を開けます。その後、サインを穴にしっかりと差し込めば完成。

キャンプ場コース サイン設置の様子

キャンプ場コースサイン設置の様子

実はこの1本が、登山道に設置した記念すべき初サイン!

筑波山キャンプ場コース サイン設置の様子

後日、残りの9コースにも各1ヶ所ずつサインの取り付けを行いました。
2022年3月末までに、筑波山全10コースに約80箇所のサインを設置予定です。

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今回の調査を経て、筑波山登山の安全を守るため、本当にたくさんの方が尽力しているのだということを改めて実感しました。

登山の楽しみは当たり前にあるのではなく、裏側にいるいろんな方の努力あってこそ。時にはそんなことにも想いを馳せながら、登山を楽しんでみてください。

取材・文/根本美保子(Mount Tsukuba編集部、つくばトレイルガーディアンズ広報部)


【お知らせ】

11月1日(月)に、筑波山登山アプリ「Mount Tsukuba」がApp Storeでリリースされ、アプリの実証実験が始まりました。

つくばトレイルガーディアンズは、アプリ開発のコンソーシアムメンバーとして、アプリ開発にあわせて筑波山の登山道10コースと男体山・女体山2つの山頂に、ビーコンの設置を行いました。

アプリを使ってこのビーコンをスマホで検知すると、コース別デザインのオリジナル缶バッジと引き換えできるアプリ内チケットをゲットできます。まだ登ったことのないコースを訪れるきっかけにもなります。ぜひアプリをダウンロードして、缶バッジを全種類コンプリートしてくださいね。


筑波山トレイルマップ Mount Tsukuba App 筑波山登山アプリ
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