2020.11.16| つくばトレイルガーディアンズ
9月に開催された登山道登整備「筑波山道普請」。10月のトレイルガーディアンズ活動では、その際に整備した「白雲橋コース」登山道の点検と、筑波山の人気コース「おたつ石コース」「山頂連絡路」を含めた危険箇所のピックアップを行いました。秋の筑波山で清々しく活動。かけがえのない筑波山の自然や、立ち寄らせていただいたお茶屋さんも紹介させていただきます。
活動を行った10月18日(日)は、天候にも恵まれ、どこまでも見渡すことができそうな快晴。東側には霞ヶ浦をのぞむことができます。
この日のルートはつつじヶ丘を起点に女体山頂を目指す「おたつ石コース」から出発して、9月の「筑波山道普請」で実際に登山道整備をした「白雲橋コース」を抜け、「山頂連絡路」から御幸ヶ原を目指しました。
これらのルートの選定理由としては、筑波山屈指の人気のコースであり、整備した登山道の点検が行えることです。
10月は筑波山登山のハイシーズン。多くの登山者がいらっしゃいましたが、そのほとんどが軽装で気持ち良さそう。
少し身体を動かすと暑くなり、私たちガーディアンズも登り始めてすぐに上着を脱ぐことになりました。
こちらは「おたつ石コース」で見かけた「ウメモドキ」。葉や枝ぶりが梅に似ていることからその名が付きました。真っ赤な実は発芽抑制物質を含んでおり、鳥のお腹を通過しないと発芽しないしくみになっているそうです。
辺りにはこの一本だけ。鳥が運んできたウメモドキの種が大きくなったようですね。秋にたくさんの実をつける山野草です。
不要な杭が出ています。こういった木の杭は小さなノコギリで簡単に切ることができそうです。
周囲は岩場なので、つまづくと思わぬ怪我につながります。
「白雲橋コース」でよく見かける板を渡した箇所。多くの釘が使われていていますが、年月を経てところどころ飛び出してしまっています。金槌で叩けば簡単に引っ込みそうです。
中には石留めの金具が飛び出している箇所もありました。非常に鋭利で危ないですね。こちらも金槌で叩けば対処できそうなので、早めの登山道整備許可申請を行いたいと思います。
「屏風岩」を目前とした登山道。こちらは約1ヶ月前の道普請で整備したポイントです。
一箇所、排水により丸太が外れてしまっているところがありましたが、それ以外は問題ありませんでした。どんどん登山者が登っていく姿を見ると、なんだかちょっぴり誇らしいですね。
筑波山登山のハイシーズンをむかえ、混雑する女体山頂を足早に通り過ぎます。
本日の昼食は「山頂連絡路」で御幸ヶ原以外の場所に唯一お店を構える「せきれい茶屋」さんでいただくことにしました。
店名の由来は、店舗目の前にある「セキレイ石」から。お店の前にはテラス席もあり、そこから関東平野を一望することができます。
筑波山名物「つくばうどん」をいただきます。
使用している食材の頭文字をとって、筑波茜鶏の「つ」くね、地元産のしいたけやゴボウなどの「く」ろ野菜、ローズポークの「ば」ら肉の具に、地産小麦とレンコンパウダーを使用した麺もおいしいご当地うどん。汗をかいた体に染み渡る美味しさ!
筑波山で食事ができる大体の店舗で注文可能な「つくばうどん」。それぞれの店舗で微妙に味わいが異なるので、食べ比べも面白いメニューです!
その後、御幸ヶ原までのトレイル点検を終え、ミーティングの場所として御幸ヶ原の「仲の茶屋」さんをお借りしました。ちなみにこちらのお店でも「つくばうどん」を食べることができます!
筑波山は大人だけでなく、子供たちも登れるコースがある魅力的な山です。
実際にトレイルガーディアンズの活動などで筑波山を訪れる度に、遠足で筑波山に登りにきている子供たちを見かけます。
筑波山は行政管轄が複雑で、新規団体では整備の許可がなかなか取りにくい状況となっており、歯痒さを抱えた活動となってしまっています(この問題に関しては、みんなで話し合いながら水面下で取り組みを進めています^^)。が、子供たちも含め、みんながもっと安心して登れる山になるよう、これからも多くの皆さまと連携して活動していきたいと思います。
少しずつShare the Trailの理想に近づけるために。
写真・文/合田裕基(TURBAN)
つくばに住んで5年。筑波山に登るようになって3年。 自然の多いつくばで、少しづつアウトドアを楽しむようになりました。 株式会社ターバンのディレクターとして、筑波山周辺の取材を敢行。 長身でヒゲの男を筑波山で見かけたら、5割の確率で俺。