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茨城県 筑波山で登山・ハイキング/コース&観光ガイド

2019.04.26| Interview

LOVE THE MOUNTAIN
漫画家、鈴木ともこさんインタビュー

『山登りはじめました』シリーズで大人気の漫画家、鈴木ともこさんと一緒に筑波山登山。
山の魅力を語っていただいた。

インドア派だった日々から一転登山に目覚め、“自分らしく楽しむ山”の魅力を発信し続けている漫画家の鈴木ともこさん。ベストセラーの『山登りはじめました』シリーズは、登山をはじめたい人の背中を押してくれる初心者必読のコミックエッセイとなっている。登山に魅了されて10年超。日本各地の山を楽しんでいる鈴木さんが、数年ぶりの筑波山へ。つつじヶ丘からおたつ石コース・山頂連絡路を歩いて2つのピークを目指し、復路は御幸ヶ原コースを歩いて筑波山神社へ。一緒に登山を楽しんだあと、その魅力を語っていただいた。

気負いなく自然の中に飛び込めるのに、
思った以上の達成感がある。

最初に筑波山に登ることになったきっかけは何でしたか?

山登りを始めたばかりの頃、当時は東京に住んでいたのですが、初心者の自分が行ける山ってどんなところがあるだろうと調べていて、筑波山のことを教えてもらいました。大きな岩をくぐったり、日常にはない経験ができ、とても楽しかったことを覚えています。

今回、改めて筑波山に登られてみていかがでしたか?

すごくいい山だなって思いましたね。ケーブルカーもあるので気負いなく手軽に自然の中に飛び込める一方で、歩きながら思った以上の達成感がある。コースにもよりますが、面白いかたちの木や巨木に自然の美しさやダイナミックさを感じられます。足元ばかりでなくて上を見上げたり、横を見てみたり。そんなことを意識して歩くと、こんなにすごい自然に恵まれた、面白い山なんだなと、より強く感じられました。

筑波山は一般的に初心者向けの山と言われますが、実際にどう感じられましたか?

私自身も初心者の頃に登りましたし、最初の一歩として挑戦しやすい山だと思います。ただ、滑りやすい場所もありますし、高尾山のような感覚で街歩き用のスニーカーで登ると、危ない上に疲れやすくなると思います。初心者の方こそ体力をカバーしてくれる高機能のアウトドアアイテムがあると安心です。滑りにくいトレッキングシューズを準備していくだけでも、楽しむ余裕が増すと思います。

ご家族でも登山を楽しんでいらっしゃる鈴木さん。筑波山もファミリーで登山する方が多い山ですが、子連れでの登山を楽しむ秘訣は?

子どものペースで、なるべくゆっくりとおしゃべりしながら歩くことを心がけてます。日常でずっと子どもと向き合っていると疲れてしまうこともありますが、それが自然の中だと、お互いにすごく伸び伸びといられるんです。自分自身もリラックスしているから、子どもの成長により気づくことができたり、家族の大切さを改めて実感できたり。そんな風に子どもも自分も楽しめるように、子どもの好きなおやつを持って行くなどの準備も大事。それから、できれば子ども用の防水トレッキングシューズがあると安心ですね。

ロープウェイやケーブルカーも利用されたことはありますか?

もちろんあります! 登りはケーブルカー、下りは歩くなど、片道だけ利用するのもおすすめです。歩き通す自由も乗り物を使う自由もあるのが筑波山の良さ。それぞれの体力や気分、その時の天候に合わせて、無理をしないのが一番です。

鈴木さんの山の楽しみ方を教えてください。

山の楽しみは、人によって違うというのが素敵なところだと思うんです。私の場合は人との出会いや山小屋のごはんを楽しみにすることが多いですが、山頂に立つのが目当ての人、走るのが好きな人、登ったあとのご褒美が楽しみな人と、楽しみ方は何通りもあります。これが正解!というのがないことが、山登りの大きな魅力です。筑波山もそう。修行の気持ちで登るのもよし、家族でのんびり乗り物を利用するのもよし、岩の道やお花を楽しみにしたり。仲間でわいわい、ひとりでもくもく。いろんな楽しみ方ができ、いろんな人を受け入れてくれる山だと思います。

鈴木ともこ Tomoko Suzuki

漫画家・エッセイスト。東京生まれ。ベストセラーとなった『山登りはじめました』(KADOKAWA /メディアファクトリー)シリーズをはじめ著書多数。雑誌やweb での連載のほか、テレビやイベントなどで山の楽しさや魅力を発信している。現在、新作コミックエッセイ(新潮社/上下巻)を執筆中。http://home.n08.itscom.net/drop/ Instagram:@suzutomo1101


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