常磐道「土浦北IC」から筑波山方面へ車で約5分。国道125号線沿いにある人気ラーメン店「麺屋 京介」。街の外れともいえる立地ですが、昼時には行列のできる評判のお店となっています。

毎日8時間つきっきりで丹念に炊き上げる丸鶏のだしが効いた、「濃」と「淡」のラーメンが京介のW看板。
「淡」は、透き通った清湯（チンタン）スープが特徴のあっさりとした「中華そば」（750円）。
そして「濃」は、濃厚な鶏の旨味を存分に味わえるとろとろスープの「鶏白湯」（850円）です。
いずれも「しょうゆ」と「塩」から選べますが、特にしょうゆは300年以上の歴史を刻む茨城県土浦市の老舗醤油蔵「柴沼醤油醸造」のしょうゆを使用。このしょうゆが、凝縮された鶏の旨みと抜群の相性を誇っています。

また、3種類から選べる自家製チャーシューも京介の特徴。どのラーメンを注文しても、大ぶりな豚バラ、豚ロース、鶏ムネの3種の自家製チャーシューから、好きな2枚を選ぶことができます。低温ローストで仕上げるからこそのダイレクトな肉感がたまらず、肉好きからも絶大な支持！ チャーシューは追加も可能で（+200円で豚1枚＆鶏2枚の計3枚）、チャーシュー盛々で楽しむ肉好きたちも多いのだとか。

1番人気の豚バラチャーシュー。身体を動かした後にはたんぱく質豊富な鶏ムネチャーシューもおすすめ。

営業時間は昼の部（11:30～14:30）と夜の部（18:00～21:00）に分かれており、14:30～18:00は中休み時間帯のため営業していないのでご注意を。

コロナ対策として、4人がけテーブル席を1つ減らして営業中。テーブル席2つとカウンター4席が現在の座席数です。

麺屋 京介（めんや きょうすけ）

住所: 茨城県土浦市大畑837-1
営業時間: 11:30〜14:30、18:00〜21:00（材料切れ次第終了）
定休日: 月曜夜・火曜
Tel: 029-896-8169
twitter: @11k_ta11（詳しい営業時間はこちらをチェック）

お店の背後に見えるのは筑波山系の宝篋山（ほうきょうさん）」

「麺屋 京介」は筑波山麓のバスターミナル「筑波山口」から車で約20分。筑波山系で登山客にも人気の「宝篋山（ほうきょうさん）」麓の「小田休憩所」からは車で約10分。
また、ナショナルサイクルルートに認定された「つくば霞ヶ浦りんりんロード」の「藤沢休憩所」からは車で約5分と、つくば市周辺のアウトドアレジャーと相性の良い立地です。

車を利用の場合は、国道125号線沿いにある店舗正面の7台分の駐車スペースを利用可能。

筑波山口からバスを利用する場合は、関東鉄道筑波山口～土浦駅行の「藤沢小学校前」下車、徒歩約500mほどです。

平日・週末問わず昼時は行列になる人気店。
穴場の時間帯は平日の13時半以降。平日の夜の部であれば、ほとんど並ぶことなく入店できます。（火曜定休。月曜のみ夜の部はお休みです）

麺屋 京介（めんや きょうすけ）

住所: 茨城県土浦市大畑837-1
営業時間: 11:30〜14:30、18:00〜21:00（材料切れ次第終了）
定休日: 月曜夜・火曜
Tel: 029-896-8169
twitter: @11k_ta11（詳しい営業時間はこちらをチェック）

濃淡W看板の京介で、食べるならどっち!? 両方頼んで食べ比べる？ 2人で行って頼み分ける？ それとも1日2回行く？
どうしても決められない時は、人気ベスト3に従ってみよう。店主に教えていただいた「麺屋 京介」の人気ラーメンベスト3をご紹介します！

第1位 「中華そば しょうゆ」750円（税込）

幅広い年齢層から支持を獲得した「中華そば しょうゆ」が栄光の第1位！
特注の全粒粉細麺が、鶏の旨味を存分に抽出した清湯（チンタン）スープと最強のタッグ。土浦の老舗醤油蔵「柴沼醤油醸造」のしょうゆを使用し、研ぎ澄まされた鶏の旨味を香り高くアップデート。シンプルながら高次元でバランスのとれた、究極の中華そばです！

第2位 「鶏白湯 しお」850円（税込）

京介のもう１つの看板メニューである鶏白湯が第2位！
店主が8時間つきっきりで炊き上げる極上の白濁スープは旨味の洪水！ その濃厚な鶏の旨味に集中できるしお味は必食の一杯です。甘みのあるスープは、まるでフレンチのソースの如く舌を喜ばせてくれます。チャーシューに加えて低温ローストで仕上げたトマトが色鮮やか。白いスープに具材が映える、見た目にも美しい一杯です！

第3位 「鶏白湯（しょうゆ）」850円（税込）

濃厚鶏白湯スープと柴沼醤油のマリアージュ、「鶏白湯 しょうゆ」が第3位！
中太のストレート麺が濃厚スープを絡みつかせ、しっかりと持ち上げてくれます。
ローストしたトマトの絶妙な酸味が箸休めに最適。筆者おすすめの淡白な鶏ムネチャーシューはローズマリーがほのかに香り、鶏白湯と相性ばっちり！

「中華そば」「鶏白湯」以外にも、季節ごとの野菜を使用した「ベジつけ」も好評です。

麺屋 京介（めんや きょうすけ）

住所: 茨城県土浦市大畑837-1
営業時間: 11:30〜14:30、18:00〜21:00（材料切れ次第終了）
定休日: 月曜夜・火曜
Tel: 029-896-8169
twitter: @11k_ta11（詳しい営業時間はこちらをチェック）

麺屋 京介 店主の笠倉圭太さん

店主の笠倉圭太さんは、茨城の有名ラーメン店「活龍」で4年半修行したのちに「麺屋 京介」を開業しました。

当初はつくばや土浦の市街地での出店を考えていましたが、思うような物件がなく、現在の場所にたどり着いたそうです。街外れで周りにほとんど飲食店がないことは気がかりでしたが「ラーメン店の場合は出店場所よりも味で客足が決まる」という知人の話を信じ、2016年10月に土浦市大畑にオープンしました。

スープは「清湯（チンタン）」「鶏白湯」の2種類で、それぞれに50羽もの丸鶏を使用しています。8時間付きっ切りで仕上げるスープは、火加減が命。

味づくりには自信があった笠倉さんですが、いざ店を出すとなると試行錯誤の連続。ギリギリまで試作を重ねるなか、オープン3日前に取り寄せた「柴沼醤油」の味が自分のスープにハマり、やっと納得のいく仕上がりになったそうです。

トマトに塩胡椒、オリーブオイルで下味をつけてオーブンへ。ラーメンの邪魔をしない名脇役。

そんな京介のW看板となった「中華そば」「鶏白湯」。実はそれぞれ理想としたモデルがあると、笠倉さんが教えてくれました。

「中華そば」のモデルとなったのは、茨城県小美玉市にある「中華そば 華丸」。鶏ガラが効いた中華そばに惚れ込み、これを原点に、笠倉さんらしい中華そばへと昇華させたそうです。
一方の「鶏白湯」は茨城県古河市にある「麺堂 稲葉」。茨城では鶏白湯のパイオニアと名高い名店です。笠倉さんは濃厚な鶏白湯にトマトや紫玉ねぎなどの酸味を加えることで、旨味の駆け引きへと発展させました。

歌とラーメンの共通点とは‥？

そして話題は気になる店名の由来へ。笠倉さんのファーストネームは「圭太」さんですが、「京介」とはいかに？ 店内へ一歩足を踏み入れれば、すぐにピンときます。

ディスプレイには氷室京介さんのDVDが流れ、いたる所に氷室さんのグッズが置いてあります。笠倉さんは中学生の頃に出会ったBOØWYに衝撃を受けて以来、今も氷室さんのファンであり続けているそうです。

お店を始めたきっかけとなったのも、氷室さんの「IF YOU WANT」という曲。この曲の歌詞の中にある「道なき未知を進め」という言葉に背中を押されたそうです。

「歌もラーメンも生き様がでますよね。昨日より今日。精進し続けていきます」

そう語る笠倉さん。人生の中で起きた衝撃の答えを探り続け、今も探求をやめることはありません。

最後に、筑波山の北側にあたる桜川市出身の笠倉さんに、筑波山について聞いてみると、「遠足で登った記憶があるけれど、大人になってからは登っていないので、久しぶりに登山をしたい」としみじみと話していました。
「気の合う友達と登って、山頂でゆっくりコーヒーを飲みたいですね」

今では出店したこの場所が気に入り、細く長く続けていきたいと話す笠倉さん。当たり前のことを当たり前ににできる人はやっぱり強い。笑顔に垣間見る不断の努力、以前よりも京介のスープに深みを感じるきっかけになりました。

写真・文／合田裕基

麺屋 京介（めんや きょうすけ）

住所: 茨城県土浦市大畑837-1
営業時間: 11:30〜14:30、18:00〜21:00（材料切れ次第終了）
定休日: 月曜夜・火曜
Tel: 029-896-8169
twitter: @11k_ta11（詳しい営業時間はこちらをチェック）