2019.07.16| 御幸ヶ原コース
筑波山の代表的なコースの一つ「御幸ヶ原コース」。比較的険しい健脚向けコースですが、アトラクション感覚で楽しめる岩場の道など、筑波山の面白さが詰まっていてとても人気があります。中間地点にはすれ違うケーブルカーの様子を見られます。
Trail1 御幸ヶ原コース Miyukigahara Trail
区間:筑波山神社~御幸ヶ原
距離:2.1km
所要時間:Up 110min / Down 75min
難易度:★★★
筑波山神社から御幸ヶ原を目指す「御幸ヶ原コース」。ケーブルカーのすれ違いポイントや男女川の最上流地点、樹齢数百年の杉の巨木を間近で見ることができます。筑波山の中でも比較的険しいコースですが、ケーブルカー沿いに登るコースのため、行きか帰りのどちらかをケーブルカーにするという選択肢もあります。筑波山の醍醐味が詰まった御幸ヶ原コース。筑波山神社からスタートするため、アクセスも良く、多くの登山者が利用する人気コースです。
筑波山神社の西側、ケーブルカー「宮脇駅」までの道程に登山口があります。「是より男體山」の石碑のある鳥居が目印です。
御幸ヶ原コースは「関東ふれあいの道」に指定されています。
サインに沿って進みます。筑波山は国定公園の敷地内なので、火気厳禁。
宮脇駅もすぐ側にあります。ケーブルカーを使えば、御幸ヶ原まで8分で到着。
登り始めてすぐにダイナミックな景色が広がります。
自然の力強さを、感じますね。
整備された階段道、根っこや岩を登るワイルドな階段道。
枝打ちされていない杉は存在感がありますね。
中腹付近では、トレイル脇にたくさんの杉が群生しています。脇見も楽しいのが、登山のいいところ。
大きな岩も出てきました。岩場は滑りやすいので、雨のあとは特に気をつけましょう。
ベンチが置かれた広場。ちょっとひと休み。
この辺りはトレイル上にゴツゴツとした岩が多く存在します。
トレイル脇に樹齢100年は超えるであろう大杉を発見。
How old are you?
SASUKE気分が味わえる階段道が登場。体全体を使って登ります。
ケーブルカーが交差する広場に出ました。この辺りがコースの中間地点になります。
眺めていると、ケーブルカーがやってきました。こちらは降り。もみじ号。
こちらは登り。わかば号。一回ごとに登りと降りの車両は入れ替わります。
こんなに近くで見られます。手を振ってコミュニケーション。20分間隔でケーブルカーが来るので、この広場で休憩をとると、ちょうどいいですね。
なかなか見ることのできないケーブルカーの交差は、子供から大人まで楽しめます。いいリフレッシュになりました。さあ残り半分。
早速、アドベンチャー全開のコースが迎えてくれます。
もはやインディージョーンズのような光景です。少し新しめに言うならハムナプトラ。
粘土質がむき出しの箇所は滑りやすいので注意しましょう。
これは岩ポケモンの巣窟のようですね。
SASUKEセカンドステージ。オラわくわくすっぞ。
普段こんなとこ通らないですよね。五感が刺激されます。
御幸ヶ原まで0.7Kmのサインが見えてきました。
進行方向に登山者が足を止めている場所がありますね…
トレイル上に、犬神家のような杉の巨木がありました。なぜかみんな股間に相当する部分を触るようです。
見上げると、めっちゃテーパード効いてますね。美脚。(あくまでも杉を足に例えています)
少し登ると、男女川の最上流地点が見えてきました。
この湧き水が流れて、川になるんですね。自然の循環はすごいなぁ。
肥沃な水が、これだけの木々を育むんですね。ちなみにこの辺りでオオナルコユリを見かけました。(取材時:6月中旬)
この辺りからは、大きな岩がたくさん出現してきます。狭い箇所を通る際、登山者の方に道を譲っていただきました。譲り合いの精神に感謝。Share the Trail!!
階段道か岩場か選べる箇所がありました。あ、階段で大丈夫です。
御幸ヶ原まであと0.5Kmのサインがあります。
サインの近くに、山岳信仰の祠がありました。
根っこと階段をうまくつなぎ合わせていますね。あるものを活かす感覚に敬服。ツリーハウスとかあれば、もっとワクワクできますね。
標高が上がるにつれて、植生も変化しています。多種多様な植生も筑波山の魅力です。
石垣のように、岩がうまく噛み合わさっています。こうやってトレイルの整備が行き届いているのも、百名山ならでは。
最終関門の階段道が見えてきました。ここから御幸ヶ原までは、ほとんどが階段道になります。
尺取虫も頑張って登ってます。えげつないくらい全身運動だからお腹減るの早そう。
途中、脇にベンチが置いてありました。くたびれた時は無理せずにひと休みを。
階段道は続きます。自分なりに歩き方を工夫して登ってみるのも、登山の楽しみ。階段ではナンバ歩きを試してみました。
途中、岩場を通過します。あと少し。一歩ずつ前に。
最後の階段道。うっすらと御幸ヶ原が見えてきました。
エンディングまで泣くんじゃない。何のコピーか分かる人は同世代かも。
御幸ヶ原に到着。長いコースほど、この時の感激はひとしおですね。
休憩がてら、御幸ヶ原のコマ展望台の屋上へ。ここから関東平野が一望できます。左側には霞ヶ浦が見えます。
このあとは、東の男体山へ向かってもよし、西の女体山に向かってもよし。
疲れた時は、無理せず帰路はケーブルカーを利用すれば、たったの8分で神社付近まで到着できます。
さまざまなコースに、ケーブルカー、ロープウェイ。初心者から熟練者まで、いろんな楽しみ方ができるのも、筑波山ならでは。
筑波山登山の醍醐味を感じたい人は、御幸ヶ原コースを登ってみてはいかがでしょうか。
写真・文/合田裕基(TURBAN)
そのほかにも、筑波山のさまざまなコースをガイドしています。
ぜひ併せて読んでみてください^^
コースガイド一覧ページ
https://mount-tsukuba.com/journal_cat/course-review/
Trail 5 薬王院コース
https://mount-tsukuba.com/journal/yakuo-in_trail/
Trail 6 深峰歩道
https://mount-tsukuba.com/journal/course-guide-06/
Trail 9 山頂連絡路
Trail 10 筑波山自然研究路
https://mount-tsukuba.com/journal/course-guide-nature-research-trail/
※コースガイド、随時更新中です!