2019.06.11| 山頂連絡路
筑波山の2つの山頂「男体山頂」と「女体山頂」を結ぶ人気のルートです。毎年4月頃には、人気の「カタクリの群生」が見られるルートでもあります。2つの山頂から、ぜひ茨城県随一の眺望をお楽しみください!
<COURSE DATA>
Trail9
山頂連絡路 Twin Peaks Connection
区間:男体山頂~御幸ヶ原〜女体山頂
距離: 850m
所要時間:35min
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標高877mの女体山山頂と871mの男体山山頂を結ぶ「山頂連絡路」。筑波山の登山コースの中でも、一番登山客が多いルートではないでしょうか。
ロープウェイとケーブルカーの発着所があり、関東平野を一望するロケーション。山頂からは富士山を望むことができ、関東の富士見百景の1つとされています。また、両山頂にある筑波山神社本殿への参拝者も多く訪れます。
また夜間には男体、女体の神々が御幸ヶ原に現れるとの伝説も。そんな「山頂連絡路」の見どころを含めてご紹介します。
(Mount Tsukuba Trail Mapを、こちらからダウンロード可能です)
標高877m、女体山の山頂です。山頂では多くの人が思い思いの時間を過ごしています。
スカイツリーよりも200m以上高い場所から関東平野を一望できます。茨城随一の眺望は、是非あなたの目で。特別な柵は用意されていませんので、注意してお過ごしください。
すぐそばには筑波山神社本殿があり、筑波女ノ神様がいらっしゃいます。
目の前の階段を降りれば、トレイルの始まりです。
最初の広場に筑波山ロープウェイの女体山駅へ続く階段があります。
ロープウェイでもつつじヶ丘駅から絶景を眺めながら、6分間で女体山駅へ来ることができます。
10月〜2月には土日中心でスターダストクルージングと題して夜間運行もあり、広大な夜景を楽しむことができます。
少し進むと看板があります。山頂連絡路は道に迷うことはないトレイルなのですが、いくつもの分岐があります。どちらに行っても1つの道に繋がるので、興味の赴くままに歩いてください。
御幸ヶ原に出るまでに、5つの鉄塔の側を通ります。最初の2つが並んで見えてきました。
このように簡単な分岐が所々に現れます。気持ちの赴くままに。
軽いアップダウンを繰り返しながら、思い思いに自然を楽しんでください。
少し降っていくとその先には…
「ガマ石」登場。口に小石を投げ入れて、うまく口に乗ると良いことが。この日は5投目で成功。末吉くらいかなぁ。
凍結注意の看板がありました。冬場の登山は装備を整えて、十分気をつけてお越しください。筑波山山頂は地上より5℃気温が低いと言われています。
熊笹の脇を進んで行きます。
3つ目の鉄塔が現れました。個人的に寄生獣みたいで一番好きな形です。残り2つで御幸ヶ原ですね。
向こうから何やら良い匂いが。お腹を空かせても、足元には気をつけて。
「せきれい茶屋」に到着です。トレイル上ではオアシスのような存在感。
お店の前にはテラス席が設けてあります。こちらで何か注文すれば、腰を下ろしても大丈夫。持参したものをいっしょに食べてもいいそうです。風が心地よく、木々の間から眺望が望めます。
お店の名前の由来は、目の前にある「せきれい石」から。縁結びの石です。
「せきれい石」からまた少し降ります。
今度は「横瀬夜雨の碑」が見えてきました。ひっそりとした場所にあるのであまり目立ちません。石に何と書いてあるのかも目立ちません。
更に降ると広場が見えてきました。
途中、ベンチが1つ2つありましたが、こちらの広場にはいくつも腰を下ろせる場所があります。ここで食事をとる人の姿も。
広場の端には「カタクリの里」の遊歩道出口があります。4月下旬頃にはカタクリの花畑を見ることができます。
広場の辺りに4つ目の鉄塔があります。
「カタクリの里」が見えてきました。進行方向を振り返って撮影。
すぐ側に「カタクリの里」遊歩道入口があります。こちらも進行方向を振り返って撮影。シーズンになると、筑波山ではほかのいくつかのトレイルでもカタクリを見ることができます。踏まないように気をつけてあげてください。
5つ目の鉄塔があります。御幸ヶ原まであと少し。
最後の分岐点。
分岐を進行方向右に進むと、お地蔵様に出会うことができます。
御幸ヶ原に到着。小学校の遠足で登った時から変わらない光景ですね。御幸ヶ原の両端にはお手洗いがあります。
進行方向左、御幸ヶ原の中頃に、紫峰杉に繋がる道があります。樹齢800年、ルドルフ1世と同じ頃にこの世に生を受けました。
ケーブルカーの筑波山頂駅はこちらにあります。ケーブルカーに乗れば、宮脇駅からここまで8分で到着。
進行方向突き当たりの階段を登り、男体山頂を目指します。
看板を目安に進みます。奥側のトレイルは「自然研究路」です。
木の階段道が続きます。
途中、崩落しているところもあります。自然の中にいることは忘れないでください。リラックスしながら、瞬時に動けるような心構えを。Don’t think,feel.
男体山山頂を目指すのに、最難関ポイントがやってきました。岩でできた階段道。この時もここで諦める登山者がいましたが、自信のない方は正解です。写真で見るより急なので、帰りも結構怖い思いをします。くれぐれもケガには気をつけて。
よくぞあの岩階段を登ってきたなと言わんばかりに、眺めの良いベンチが登場。
今度は手すりの付いた岩階段。
山頂が見えてきました。男体山の名が付くだけあって、ワイルドなトレイルでしたね。
標高871m、男体山山頂です。女体山より6m低いところがニクイ。夫婦円満の秘訣!?
男体山山頂には筑波山神社本殿があります。こちらには筑波男ノ神がいらっしゃいます。
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以上が、見どころ満載の「山頂連絡路」です。
両山頂には筑波山神社の本殿があり、関東平野を一望できる眺望。
山頂を結ぶトレイルには茶屋が立ち並び、筑波山の名物とも呼べるいくつかの奇石があります。
登ってくるのも達成感があり爽快ですが、ケーブルカーなら8分、ロープウェイなら6分で山頂付近まで来ることができます。手軽に筑波山を満喫する手段として、是非オススメしたいです。
普段とは違った景色の中で、男女の神様に手を合わせる。自然の空気を胸いっぱいに吸い込めば、また新しい一歩が踏み出せそうです。
この世にいる誰も2人から♪嬉しいときも悲しいときも、筑波山で楽しいひと時を。
写真・文/合田裕基(TURBAN)