2020.11.30| ラーメン
筑波山周辺で行列のできる人気店「らーめん 逆流」! 看板メニューはやみつきになるうま辛味「台湾まぜそば」。登山後にも嬉しい追い飯付きでボリューム満点です。そんな逆流の営業時間、定休日、駐車場や気になる穴場時間、人気メニューTOP3もご紹介。寡黙な店主が営む人気店。店名の由来はあの一曲!?
住所: 茨城県つくば市小田4687-1
営業時間: 昼11:30〜13:50 夜18:00〜20:30
定休日: 月曜(祝日の場合、翌火曜休み)
Tel: 029-867-0224
twitter: @tadashi126(詳しい営業時間はこちらをチェック)
つくば市小田にある筑波山周辺の人気ラーメン店「らーめん 逆流」。
昼時には行列のできる人気店ですが、それでもお客さんの回転は良く、店外には雨風を凌げる待機場所もあります。
また、コロナ禍でも仕切りを設けることによって座席数(カウンター9席、4人掛けテーブル1卓)に変更はありません。
そんな逆流の看板メニューは、茨城県内でも珍しい「台湾まぜそば」(870円[税込])。
台湾まぜそばというと激辛のお店が多いですが、逆流のまぜそばは辛さよりも旨みにフォーカスしたうま辛系。また、台湾まぜそばとしては珍しく、にんにくも不使用のため登山デートのあとにも安心して食べられます。
さらに、中盛り300gまでは並と同額料金と、登山後の空腹を満たしたいメンズにもおすすめです!
また、逆流の台湾まぜそばのもう一つの特徴が、台湾まぜそばを頼むと必ず付いてくるライス(追い飯)の存在です。追い飯を頼むタイミングとしては、麺がなくなりそうな頃合いがベスト。丼に残った具材にほかほかのご飯が抜群の相性で、最高の〆ごはんになってくれます。
逆流では上記の「台湾まぜそば」以外にも、超豊富なメニューがラインナップされています。さらに、餃子やご飯物のサイドメニューも充実しています。(台湾まぜそば以外の気になる人気メニューは、後ほど「人気ベスト3」コーナーでご紹介いたします)
ちなみに、逆流の営業時間は昼の部(11:30~13:50)と夜の部(18:00~20:30)に分かれており、13:50〜18:00までは中休みとなっているので注意が必要です。
また、夜の部(18:00~20:30)に限り、「台湾まぜそば」「醤油らーめん」「塩らーめん」「淡麗スープのつけめん」「濃厚魚介スープのつけめん」「味噌つけめん」以上全6品のみの提供となっています。※夜の部は昼の部ほど混雑しないので、登山後に周辺観光をしてから逆流の夜の部を目指して立ち寄るのもおすすめです。
「らーめん 逆流」は筑波山麓のバスターミナル「筑波山口」から車で約12分と、登山前後のアクセスしやすさが魅力。さらに、筑波山系の人気の山「宝篋山(ほうきょうさん)」麓の「小田休憩所」からは車で約2分! ナショナルサイクルロードにも認定された「つくば霞ヶ浦りんりんロード」もほど近く、登山客やサイクリストのお客さんも多く訪れています。
車を利用の場合は、幹線道路「国道125号線」沿いにある店舗正面にある10台分の駐車スペースを利用可能。
また、筑波山口からバスを利用する場合は、関東鉄道真壁・土浦線の「小田停留所」下車、徒歩約20mほどでアクセスできます。
ちなみに茨城県内では台湾まぜそばを食べられるお店が少なく、特に週末やお昼時には行列ができてしまうことが多々あります。
気になる穴場の時間帯は平日の13時以降。また、平日の夜であれば、ほとんど並ぶことがなく入店できます。
筑波山からのアクセスが良く、登山客にも愛されている「らーめん 逆流」。ここでは、店主に教えていただいた「らーめん 逆流」の人気ラーメンベスト3をご紹介します!
第1位 「台湾まぜそば」870円(税込)
逆流の代名詞ともいえる「台湾まぜそば」が堂々の第1位!
自家製の太麺に自家製のラー油、鶏油、魚介濃厚スープを絡ませ、その上に辛味噌のひき肉、ニラ、長ネギ、玉ねぎ、水菜、海苔、魚粉がのった、旨味の一大テーマパーク! 中盛り300gまで同額なので登山後の腹ペコにもばっちりです。
<店主に教えていただいた、「台湾まぜそば」おすすめの食べ方>
①まずは打ち立ての麺の味をダイレクトに味わう
②天地を返して混ぜ合わせて食べ進め、途中で生卵(セットで必ず付きます)を投入! …これが悪魔的美味!
③まろやかな舌触りを楽しんだ後に、卓上にあるカレー粉やラー粉(ラー油の具材を細かくしたもの)を投入して味変を楽しみましょう!どちらも香り高く、恐るべきマッチング!
第2位 「濃厚魚介つけ麺」870円(税込)
2番人気は、つけ麺の某有名店に長年勤めた経歴を持つ店主が作る、珠玉の濃厚魚介つけ麺!
台湾まぜそばを完食し、すでに満腹の筆者はオーダーすることはできませんでしたが、濃厚な味わいのつけ麺は、魚介系つけ麺フリークを唸らす渾身の一杯です!
第3位 「旨辛ゆず醤油つけ麺」800円(税込)
3位にもつけ麺がランクイン! 自家製の太麺1種類(醤油&塩らーめんは手揉みします)で勝負する逆流では、太麺と相性の良いまぜそばやつけ麺が大好評! 茨城では珍しい淡麗の醤油スープにゆずを効かした旨辛なつけ麺は、ファンの多い一杯です。
※現在、「台湾まぜそば」「濃厚魚介つけ麺」「旨辛ゆず醤油つけ麺」の3種は冷凍のお持ち帰りセットも購入できます。お土産にもどうぞ~!
第1位 「肉ニラギョーザ」400円(税込)
その名の通り、肉とニラのみを詰め込んだブリブリの餃子!
かなり粗めのひき肉は肉感MAXで超ジューシー! ニンニクやキャベツは使用せず、ニラを相棒にした理由は、「肉まんをイメージした」そうです。ひと口噛めば、小籠包のようにブワーっとエキスが広がるので、一般的な餃子を想像して食べたら面食らいます! 常連さんにも、こちらの餃子をお目当の方が多くいらっしゃいます。
第2位 「ネギ飯」120円(税込)
ほかほかの小田米に新鮮なネギをのせて、醤油をひと回し…そりゃ美味しいですよね!
そんなネギ飯がラーメンのお供として大好評! 半ライスの食券を購入すれば、同額でカスタム可能の裏メニュー的存在です!
第3位 「台湾風ごはん」300円(税込)※土・日・祝日は350円(税込)
台湾まぜそばのDNAを受け継ぐもの…それが台湾風ごはん!
台湾まぜそばの具材をご飯にのせたミニ丼は、「今回は台湾まぜそば以外の麺類を注文したけれど、あの味が忘れられない…」というユーザーにうってつけ! 逆流だからこその素晴らしきサイドメニューです!
インパクトのあるメニューが並び、そしてどのメニューもオリジナリティに溢れている。そんな創作の源は店主の古宇田正さんにあります。
生まれは筑西市(旧明野町)、静かで自分のやりたいことに集中できる茨城が好きで、県内の飲食店で働いたのち、2015年1月に自身の店「らーめん 逆流」を開業しました。
店名の由来となったのは長渕剛さんの「逆流」という曲。この曲の歌詞にあるように「一歩前のこの道を行かなければ」という決意を胸に、日々製麺から調理までを一人でこなします。
早朝から店へ来て、帰りは日付を跨ぐこともあるそう。そして休憩時間ですら製麺作業に勤しんでいる。今でも毎日長渕剛さんの曲に力をもらって、ラーメンとストイックに向き合っている古宇田さん。
逆流の代名詞ともなった台湾まぜそばについて、参考にした台湾まぜそばはあるのか尋ねてみると、意外な答えが返ってきました。
「俺、台湾まぜそばってほとんど食べたことないんだよね。でも台湾まぜそばを最初から売りにしようと思って店を始めたんだよ。俺一人しかいなかったから、一人で回すにはどうしたらいいかと思って、まぜそばならスープをたくさん作らないですむから。その時ちょうど台湾まぜそばが流行り始めたときでもあったんだよ」
一人でも続けていくための戦略。そして長い時間飲食に携わってきた古宇田さんだからこそ台湾まぜそばに着目し、その勘と経験、試行錯誤を重ねベストバランスを探り続けたそう。
「ちょっと他所で台湾まぜそばを食べた時にニンニクが効いていて、辛味も辛かったことがあってさ。それじゃ味も旨味も分からないと思って、俺は旨辛くらいのバランスにしてニンニクはいれなかったんだよ。味を一切誤魔化したくなかったんだ。」
自分が美味しいと思うものを基準に考える。その人その人の味つけとか作り方は持っているのでそれを活かす。そのあとに万人受けの工夫をする。自分のこだわりだけではいいものは絶対出せないと思い、常に視野を広めて考えることを大切にしていらっしゃるそうです。
「美味しい顔して食べてくれれば嬉しい。それだけです」
そう話す古宇田さんはこう続けます。
「だからお客さんに美味しいもの食べてもらうにはどうしたらいいか日々考えています。どこまでお客さんに伝わるか分からないですけどね」
何か嫌なことがあったら、食べてもらって笑顔になってもらいたい。だから調理しているときは真剣になってしまうそう。
そんな古宇田さんでも、どうしていいか分からなくもなることもあるし、辛くなることもある。でもそんな時も、自分にはこれしかないと、歯を食いしばって前進し続けているそうです。
「自分でやりたいと思ったら、熱心に諦めずにやることだと思います」
最近になって山登りにも興味を持つようになったそうで、時間が作れたら筑波山に登って自然の写真を撮りたいと話してくれました。
毎日が挑戦。俺にできてあなたにできないことはない断言する古宇田さん。その寡黙な背中から、訪れる人にエールを送り続けています。
写真・文/合田裕基(TURBAN)
住所: 茨城県つくば市小田4687-1
営業時間: 昼11:30〜13:50 夜18:00〜20:30
定休日: 月曜(祝日の場合、翌火曜休み)
Tel: 029-867-0224
twitter: @tadashi126(詳しい営業時間はこちらをチェック)
つくばに住んで5年。毎月、筑波山に登るようになって3年。 自然の多いつくばで、少しづつアウトドアを楽しむようになりました。 株式会社ターバンのディレクターとして、筑波山周辺の取材を敢行。 長身でヒゲの男を筑波山で見かけたら、5割の確率で俺。